健康情報貧血はカラダの酸欠状態です| 2021.8 更新
なんだか最近疲れやすい… くらっとすることがある… もしかしたらそれは貧血かもしれません。自分は健康だと思っている女性でも、実は5人に1人が貧血だといわれています。貧血により起こるカラダの不調はさまざまです。貧血チェックをしてみませんか?
1.まずはチェックしてみましょう!

貧血っぽいのにここに当てはまらない・・・そんな方はこちらも参考にして下さい。
⇒⇒貧血と低血圧の違い

2.貧血ってなんだろう?

貧血とは、簡単に言えば血液がうすくなってしまっている状態のことで、詳しく言うと 血液中に含まれる成分 ヘモグロビンの量が減少し正常よりも低下している状態のことです。
ヘモグロビンは、血液の色素で、赤血球の中にぎっしり含まれていて酸素を身体のすみずみの組織まで運ぶ役割があります。このヘモグロビンの量が減ってしまうということは…
貧血は体中に酸素をめぐらせる働きが低下してしまい、いわばカラダの酸欠状態が起こります。
若い女性に多い貧血はそのほとんどが血液を作る材料(鉄分)の不足によって起こる鉄欠乏性貧血です。
ただでさえ女性は毎月の生理や妊娠、出産などで、失う鉄の量は男性の倍以上にもなります。
さらに朝食を抜いたり、ダイエットなどで栄養補給が不十分になると鉄分が不足しやすくなってしまいます。
女性に貧血の方が多いのも当然かもしれません…。

3.貧血に必要な栄養素を補給しましょう!
鉄分とたんぱく質はヘモグロビンの原料です!
●鉄分
鉄を多く含む食品:肉類、魚介類、海藻類、豆類、青菜

●たんぱく質
たんぱく質を多く含む食品:肉類、魚介類、卵類、豆類・大豆製品、乳製品
●ビタミンB12、葉酸
この2つのビタミンが不足すると赤血球がうまく作られずに、ヘモグロビンの不足が起こりやすくなります。
ビタミンB12を多く含む食品:肉類、卵、乳製品、魚介類

葉酸を多く含む食品:肉類、野菜、海藻類

●ビタミンC
野菜や海藻などの鉄分の吸収をよくするビタミンです。普段から積極的に摂りましょう。
ビタミンCを多く含む食品:果物、野菜

健康な血液が作り出せるように、毎日バランスよく栄養を補給しましょう。
おすすめレシピはこちら⇒⇒【健康レシピ】貧血・低血圧編
●鉄分の補給は難しい…?日本人が1日に必要な鉄の推奨量は成人男性 7.0~7.5mg
成人女性 10.5mg(月経がある場合)
6.0~6.5mg(月経がない場合)
妊娠初期・授乳期の方は…+2.5mg
妊娠中期・後期の方は……+9.5mg
貧血症状が出ている方は、鉄分をよりしっかりと補給することが大切です。そのためにはもちろん食事も大切ですが、
鉄分は吸収率が悪く(10~15%程度)食事での十分な補給は他の栄養素に比べ比較的難しいのです。

よりしっかりと、効率的に鉄分を補給するには…
鉄剤での補給が効果的です!!
●鉄分の補給は続けることがポイントです!
★カラダは「貯蔵鉄」と呼ばれる 不足した時に使われる鉄分を肝臓に貯めておいています。貧血気味の方はこの貯蔵鉄も減ってしまっていることが多いのです。
貧血症状が改善されてきても、減ってしまっている貯蔵鉄を補うために最低でも1ヵ月は鉄剤の補給を続けたほうがよいでしょう。
また、偏食がちな方は食事内容を見なおし、普段の食事で意識的に鉄分を補給しましょう。