●脱水症状に注意!家庭では水分補給をしっかりと行い、安静にします。
下痢や嘔吐を繰り返すと、体から必要な水分が抜けて脱水症状を起こしてしまいます。
しかし、一度に多量の水分を補給すると、その刺激で嘔吐してしまう場合があります。水分補給は少量ずつこまめに行います。
また、飲み物が冷たすぎると刺激になるので、常温~温かいもので水分補給しましょう。アルコール・香辛料も避けましょう。
経口補水液は、下痢・嘔吐・発熱を伴う脱水状態の際の水分補給のために作られました。経口補水液での水分補給がおすすめです。(お子様に飲ませる場合は、商品の使用方法をよく読み、1日の目安量を確認しましょう。)
下痢・嘔吐を繰り返しているときの経口補水液の飲ませ方
【1】最初はティースプーン1杯(5cc)からはじめ、これを1~5分おきに飲ませます。
【2】30~40分程様子を見て、吐かなければ慌てずにゆっくりと、飲みたがるだけ飲ませます。
【3】はじめの3~4時間は自由に飲ませて、4時間目以降は下痢や嘔吐毎に失った分だけ飲ませます。
●周囲への感染に注意!消毒液を準備しましょう。
※消毒液の作り方、詳しい消毒方法は記事下部にまとめてあります。
・床やトイレなど、嘔吐・下痢便の処理
吐いてしまった場所などの消毒が不十分だと残っているウィルスが空気中に散ってしまい、それを吸ってしまうとノロウィルスに感染してしまいます。嘔吐物や汚してしまった物の処理・消毒はすみやかに行いましょう。
次亜塩素酸ナトリウム消毒液で消毒をします。(詳しい方法は記事下部を見てください)
・衣類等の消毒
そのまま洗濯機にいれるのではなく、まずはバケツや洗面器で消毒します。(洗濯機へのウィルス汚染を防ぐために大切です)
バケツや洗面器で消毒をおこなった場所もその後必ず次亜塩素酸ナトリウムで消毒してください。
※次亜塩素酸ナトリウムは漂白作用があるので、色柄物にはつかえません。
・色柄物の衣類・じゅうたんなどの消毒
次亜塩素酸ナトリウムは漂白作用がありますので、色柄物の衣類、じゅうたん等にはつかえません。
・色柄物の衣類は85℃以上の熱湯に1分以上漬け、熱湯消毒を行います。
・じゅうたん等には嘔吐物などの処理をした後にスチームアイロンの蒸気を2分程度あてることで消毒ができます。
・ドアノブなどの金属に対する消毒
次亜塩素酸ナトリウムは金属に対して腐食作用があるため、ドアノブなど金属には本来使えません。どうしても使用する場合は、次亜塩素酸で消毒した後10分程おいてから水拭きします。