毎日ぽかぽかと暖かく、過ごしやすい季節がやってきました。ゴールデンウィークももうすぐ、家族みんなでお出かけする機会も増えてきます。でも、楽しいバス旅行やドライブも乗り物酔いする人にとってはちょっとユーウツです…。つら~い乗り物酔い、ラクにするためのポイントをお教えします!
乗り物酔いって?
乗り物による急な加速や揺れで体の平衡感覚が混乱すると、自律神経の働きが乱されて、吐き気や不快感、フラフラする感覚、頭痛などが起こることがあります。この症状が「乗り物酔い」です。
車やバスだけでなく、飛行機や船、遊園地の乗り物などでも起こります。
こんなことはありませんか?
・いつも乗り物酔いするので、乗り物に乗るまえから不安で調子が悪い…。
・前日夜更かししたら、いつもよりひどく乗り物酔いの症状が出てしてしまった…。
乗り物酔いは、「乗り物酔いになったらどうしよう…」といった気持ちによっても引き起こされやすくなったり、
睡眠不足や疲労など乗り物に乗る際の体調でも症状が左右されます。
乗り物酔いを起こしやすくするような事を避ければ…。
乗り物酔いを起こしやすい方でも、きちんと対策をとることで乗り物酔いの不快な症状を和らげることができるのです。

乗り物酔い対策には
■乗り物に乗る前に
・前日はしっかりと睡眠をとり、睡眠不足、疲労に注意します。
・満腹でも空腹でも乗り物酔いを起こしやすくなります。乗り物に乗る1時間くらい前に控えめに食事をするとよいでしょう。
また、炭酸飲料は胃を膨らませ吐きやすくしてしまうことがあるので乗る前に飲むのは控えましょう。
・服装は、体を締め付けないゆったりとしたものにします。
■乗り物に乗ってから
・なるべく座席は振動や揺れの少ない場所を選びます。揺れの少ない場所は乗り物の真ん中あたりと覚えておくとよいでしょう。
・進行方向を向いて座りましょう。電車など、進行方向とは逆向きの席に座ると乗り物酔いしやすくなります。
バス:バスの中央あたりの席(タイヤの上はさける)
乗用車:助手席(お子様で助手席に座らせるのが難しい場合は運転者が急発進や急ブレーキに気をつける)
船:一番下の階の中央あたり(2階席よりも1階席のほうが揺れが少ない)
飛行機:翼の近く、飛行機の中央付近
・なるべく遠くの景色を眺めましょう。近くの景色を見ると酔いやすくなります。読書やゲーム、スマホの使用も控えましょう。
・おしゃべりや音楽などで気をまぎわらし、リラックスしましょう。
・ペパーミントには、酔い止め効果があるとされています。酔いやすい方は、移動中にペパーミント味のガムや飴をなめましょう。
・しょうがには吐き気を和らげる効果があるとされています。気分が悪くなったときは、しょうがの汁を入れたスポーツドリンクなどを飲みましょう。
・オレンジ、みかんといった柑橘類は胃酸の分泌を促すため乗り物酔いしやすくなるといわれています。ジュースも含め柑橘類はひかえましょう。
・タバコやガソリンなどに「ニオイ」によっても乗り物酔いが引き起こされることがあります。車やバスでは時々換気をして空気を入れ替えるとよいでしょう。

乗り物酔いの薬の効果
乗り物酔いの薬は、不快な症状を起こさないように働きかけ乗り物酔いを予防します。また、「お薬を飲んでおいたから大丈夫」という安心感も乗り物酔いを防ぐポイントとなります。
★乗り物に乗る30分位前に服用しておくことが効果的です。
乗り物酔いを起こしてしまってからの服用でも症状をやわらげつらい症状をラクにしてくれますが、乗り物酔いを起こしやすい方は乗る前には乗り物酔いの薬を飲んでおくことをおすすめします。
乗り物酔いの薬には、水なしで飲めるチュアブルタイプやさっと飲めるドリンクタイプなどもあり、
また1日1回の服用タイプのお薬もあります。お薬によって効く時間も異なりますので、乗り物に乗る時間に合わせて選ぶとよいでしょう。
※乗り物酔いの薬を飲む時の注意
■乗り物酔いのお薬と、一緒に飲めないお薬があります!
乗り物酔いのお薬は 他のお薬との併用に注意が必要で、一緒には飲めないお薬が多くあります。
乗り物酔いの薬を飲む際には以下の薬とは併用しないよう注意しましょう。
乗り物酔いの薬と併用できない薬
かぜ薬、解熱鎮痛剤、咳止め、鼻炎薬など
似たような働きの成分が配合されていることがあり、副作用などが出やすくなる可能性があります。また、一部の胃腸薬も乗り物酔いのお薬と併用できないものがあります。詳しくは、薬剤師・登録販売者にご相談ください!
また、持病で病院の薬を服用している方で乗り物酔いを起こしやすい方は、かかりつけのお医者さまに乗り物酔いの薬が併用できるかどうかあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
