健康情報【かかとのカサカサ、水虫かも?】 2022.1更新
冬場の乾燥でカサカサ、カチコチになってしまった足のカカト…暖かくなったのにずっとカサカサのままで…というアナタ、もしかしたらそのカカトのカサカサ、水虫かもしれません。水虫は男性に多いイメージですが、パンプスやブーツなど通気性の悪い靴を履く女性の水虫も増えています。
素足になる機会が増えてくる季節です。足のお手入れできていますか?
水虫ってどんな病気?
水虫は、「白癬菌
(はくせんきん)」というカビの一種が、皮膚の角質層の中で増えておこる皮膚病の一つです。白癬菌は高温多湿を好むため、じめじめした梅雨の時期から夏場にかけ活発になります。
水虫の症状にはいくつかタイプがあり、症状も異なります。
■ジクジク水虫 (趾間型)足の指の間によくでき、痒みが強く ただれたり白くふやけたりします。悪臭を伴う場合があります。
■ポツポツ水虫(小水疱型)土ふまずや足の縁によくでき、小さな水疱ができ 痒みが強く 皮膚がボロボロとむけてきます。
■カサカサ水虫(角質増殖型)皮膚が厚く硬くなり、ときにヒビ割れます。痒みが少ないのですが、最も治りにくい症状です。
最近、カサカサ水虫(角質増殖型)にお悩みの女性が増えています。
足のカカトの角質が白っぽくガサガサになり、ひび割れてしまうこともありますが、痒みが少ないため単なる乾燥によるものだと思ってしまうため、治療しないままになってしまうのです。
カカトのカサカサが水虫かどうかを見た目で判断することは難しいですが、
夏場になってもカサカサが改善しない、きちんと保湿をしても変化がないという場合は要注意です。
できれば皮膚科を受診し、専門医に水虫かどうか判断していただくのがベストです。

水虫ケアの基本ポイント
■水虫薬のかしこい使い方!
水虫薬には、クリームタイプや、液体タイプなどがあり、使用感や特徴が異なります。
一般的にはジクジク水虫にはクリームが、ポツポツ水虫やカサカサ水虫には液体が適しているといわれていますが、手を汚さずに広範囲にお薬を塗りたい方にはスプレータイプもおすすめです。
★足の指の間のジクジク水虫の場合、液体タイプが刺激になってしまうこともありますのでクリームタイプがおすすめです。
クリームタイプ:刺激が少なく持続性にすぐれています。
液体タイプ:浸透力に優れ、皮フの奥まで染み込みます。
スプレータイプ:手を汚さずに広範囲の患部でもラクに塗れます。
■水虫薬の効果をさらに高める使い方!
●お薬を塗るのはお風呂上がりがベスト!
皮フが清潔で柔らかくなっているお風呂上がりがベストです。お風呂で良く洗い、乾いたタオルで十分に水気をぬぐってからお薬を塗りましょう
●お薬は少し広範囲に塗りましょう。
水虫は症状の出ている部分だけでなく、その周囲まで感染している可能性があります。お薬は少し広範囲に塗るとよりしっかりと水虫菌を退治できます。
●傷ができていたら、まずはキズ薬で傷を治しましょう
皮フがひび割れていたり、ただれて傷になっている場合は、傷薬で傷を治してから水虫薬を使用しましょう。

■水虫対策!毎日の生活のポイントは…
乾 燥
・汗をかいたり患部を洗ったあとは、水分をふきとり常に乾燥させましょう。
・靴下は通気性のよい綿のものを選びましょう。
清 潔
・靴下は清潔なものを毎日取り替えましょう。
・石けんは弱酸性の石けんを使うと、水虫菌が育ちにくい環境を作ってくれます。
冷 涼
・家ではなるべく素足で過ごし、指の間の風通しをよくして冷涼させましょう。
根 気
・水虫薬は毎日欠かさずに塗りましょう。
・症状がよくなっても少なくとも1ヶ月は薬を使い続けましょう。完全治療には根気が大切です。
爪にも水虫?
■水虫は足だけでなく、爪の中にできる場合もあります。
爪水虫の症状
●爪が白く にごった色になる。
●爪が厚くなる。
●爪がボロボロと崩れやすくなる。
爪の中に入りこんだ水虫菌は塗り薬での退治は困難で、病院から処方される内服薬を服用して治します。
爪水虫は皮膚科を受診し、医師の診断を受けましょう。
■これも爪の水虫? グリーンネイルとは!
ジェルネイルを外したら、爪が緑色に変色していた…!
これは爪水虫ではありません。グリーンネイル(緑色爪)と呼ばれる症状です。
水仕事や入浴時に爪とジェルの間に水が入り爪が常に湿った状態になると、緑膿菌(りょくのうきん)という細菌が繁殖しやすくなり起こります。症状は爪の変色だけですが、気になって過度に表面を削ってしまうと爪割れなどの原因になります。
グリーンネイルの対処法
・少なくとも2週間はネイルをお休みして、爪を清潔に保ちましょう。
・水仕事や手洗いのあとなど手を濡れたままにせず、患部の乾燥をこころがけましょう。
※痛みが出てきた、変色部分が広がってきた場合は すみやかに皮膚科を受診しましょう。
