健康情報周囲の人を悩ませる いびき| 2018.1月
男性では約8割がかくといわれるいびき。人によっては冬場に不快音がひどくなるため、そのような意味では、冬場はいびきに悩まされやすい時期なのです。起きる原因等を知り、できる対策は実施してみませんか?
いびきとは?
睡眠時、何らかの原因で空気の通り道である気道が狭くなると、呼吸の際の空気が通りづらくなります。
この時、無理やり息を通すために気流が乱れ、のどや鼻の粘膜が振動して、音が出ます。この振動音がいびきです。

どうしていびきをかくの?
●肥満などにより首の周りの脂肪が増える。→ 脂肪により気道が狭くなることだけでなく、舌にも脂肪がつき、舌が大きくなり気道をふさいでしまいます。
●加齢等による筋力低下→ 加齢等で舌などの筋力が低下すると支える力が弱くなります。
その状態で、横になると重力の兼ね合いで舌などが気道に落ちふさいでしまいます。
●飲酒や薬などによる筋力の緩み→ お酒を飲むとアルコールの働きで筋肉が緩みます。また、お薬でもその様な作用を持つものがある
ため、お薬の種類によっては服用後、筋肉が緩むことがあります。
そうすると、筋力の低下と同様、気道をふさいでしまいます。
●寝る時の姿勢→ 枕が合っていないなどで、気道を圧迫する姿勢になると気道をふさいでしまいます。
●鼻づまり・口呼吸→ 鼻がつまると口呼吸になります。鼻呼吸ですと気道が確保され、呼吸がしやすくなりますが、口呼吸ですと、気道の通り道が狭まってしまいます。
●空気の乾燥→ 寝室の温度や湿度が下がると、鼻づまりを起こすことがあります。鼻がつまると口呼吸になり、前述のように気道が狭まってしまいます。
●体質(顎が小さい・細い、噛み合わせが悪い、舌が大きい、女性ではホルモンの影響など)
こんないびきは注意! 早めに受診しましょう!!
●睡眠時無呼吸症候群
眠り出すと呼吸が止まり、体が酸欠になります。体が酸欠になると目が覚めて再び呼吸しますが、また、眠り出すと止まることを繰り返す病気です。
肥満の人に多く、大きないびきをかく他、夜間頻尿、日中の眠気や起床時の頭痛などを伴います。日中に眠気が出るため、作業効率の低下、居眠り運転事故などを引き起こす原因にもなり危険です。
また、1時間のうちに10秒以上の呼吸停止が20回以上出現するような場合は、高血圧や心筋梗塞などの病気のリスクも増え、大変危険です。思い当たる場合は早めに受診しましょう!!

※ お子様にも睡眠時無呼吸症候群は起こります! ※
大人は肥満が原因になることが多いですが、お子様では扁桃腺や鼻炎などが多いと言われます。
お子様の睡眠が充分得られていないと、いびきの他、昼間のいらつき、無気力感、集中力低下による多動などにつながるといわれます。
また、本来、深い睡眠の際に体内で放出される成長ホルモンの分泌も低下するため、発育・学力の遅れにつながるとも言われています。よって、お子様の場合も早めに受診しましょう
どんなことに気をつければいいの?
●枕を調整しましょう
肥満気味の方は低めの枕、口呼吸や筋力低下・ゆるみが原因の方は高めの枕とも言われますが、どちらが良いか一概には言えません。また、枕をその都度買い換えるの訳にも行きません。まずは、お手持ちの枕にタオルやバスタオルを敷いて高さを変え、いびきが出にくい高さに調整してみましょう!
但し、枕の素材がフカフカしていると、その都度高さが変わってしまうため、寝ている間でも形が変形しにくい素材を選びましょう!
●アルコールを控えましょう!
飲み過ぎは禁物です!空腹で飲むと、アルコールの吸収も早くなるので、何か食べてから飲みましょう。脂質やタンパク質を含むチーズや牡蠣や、ビタミンも一緒に摂れる野菜などがお勧めです。牡蠣肉の入ったサプリを利用するのもお勧めです。
また、飲んですぐ寝ると、大きないびきの原因にもなるので、酔いが落ち着いてから寝ましょう。
●肥満を解消する!
ゆっくりとよく噛んで食べると、あごの周りから首にかけての筋肉のシェイプアップにも役立ちます。
また、心穏やかにストレッチを行うことは快い睡眠にも重要です。まずはできることから始めましょう!
●冬場は特に、部屋の室温・湿度にも気をつけましょう!
暖房や加湿器を上手に使って、部屋の温度と湿度を保ちましょう。
●その他
様々ないびき防止グッズも出ています。合ったものを上手に使うのも良いでしょう。
