なんだか自分がグルグルと回っているようなめまい、フワフワ・ふらふらするようなめまいなど、一言に「めまい」と言っても様々な症状があります。ときには立っていることすらできず、倒れてしまったり吐き気がしたりとツライめまい。めまいのタイプを知ることで対応していきましょう。
こんな めまい は要注意!
めまいには 脳のトラブルによって起こるめまいもあります。
激しい頭痛や手足のしびれやなど、以下のような症状を伴う場合は早めに病院へ行きましょう。
危険なめまいの特徴
・激しい頭痛が起こる
・手や足にしびれがある
・顔がしびれがある
・ろれつがまわらない
・ものが二重に見える
・嘔吐をともなう
★風邪の後の中耳炎、頭の外傷など他に原因があり おこるめまいや、難聴と一緒に起こるめまいの場合も早めに受診しましょう。
★軽いめまいであっても頻繁に起こる場合には早めに受診しましょう。

漢方の考え方による「めまいの原因」とは?
漢方の考え方では、
めまいの原因には2種類あります。
●
なんらかの力の 突き上げ激しい症状が出る事が多い。イライラしたり、ストレスなどによって体の中で発生した過剰な熱が余分な物を
体の上の方に巻き上げて起こる。

●
頭を満たす物の 不足症状はおだやかな事が多い。頭の方に必要な栄養が届かない。そもそも栄養自体が
体に足りていないため起こる。


めまい、タイプに合わせた漢方は?
●突き上げタイプ
ストレスなどでカーッとなりやすい方のめまい
めまいもあるが、側頭部に痛みが出ることがある。寝付けない・興奮する。舌に苔が多い。
釣藤散(ちょうとうさん)
体にある余分なものをさばいて、頭に余分なものが行かないようにし、めまいや頭痛を防ぎます。
●不足タイプ
血色が悪く疲れやすい方のめまい
「血(けつ)、栄養」の量が足りない、頭まで届かないためにふらついたりめまいが起こります。女性では生理が遅れたり、冷えたりしやすく、頭重やむくみも。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
足りないものを補い、必要な部位に届け、めまいを起こしにくくします。
●迷った場合、こちらをお試しください
めまいがあり、どちらかというと食欲旺盛ではなく、頭が重く感じることもあり、起きているときも眠いことがある。疲れやすく、舌に白い苔があり、おなかがちゃぽちゃぽ鳴ることも。
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
体の余分なものをさばき、体の足りないものを補い めまいを起こしにくくします。

めまいが起きたときの養生法
●安静にする
突然めまいが起きた場合は、転倒しないよう注意して安静にします。
・座る、横になるなどのラクな姿勢をとります
・朝起きた時にめまいがしていたら、すぐには起き上がらずにそのまま横になっておきます
・外出先などで座れない場合は壁などにもたれかかりましょう
・車を運転中の場合はできるだけ速やかに路肩に止めて安静にします
●刺激はできるだけ小さくする
・部屋が明るい場合は暗くします
・テレビがついている時には消し、音楽をかけている時は止めます
・外出先でもなるべく静かな場所で休みましょう
★日常生活の注意点
・睡眠不足に注意しましょう
・疲れやストレスをためこまないようにしましょう
・タバコを吸われる方はできれば禁煙しましょう