今回は特に脱水によるこむらがえり対策についてお伝えします。
☆水分補給☆
まずは、何よりも水分補給が大切。
日頃意識して水分補給をしていないという方は、目安として1日1200mlの水を飲んでみましょう。
下の絵のように1日の中でコップ1杯の水(もしくは麦茶などノンカフェインのもの)(約150ml)を8回飲むようにすると、無理なく続けることができますよ。

夏場や発熱時などは、体に吸収されやすい経口補水液を状況に応じて取り入れましょう。
コーヒーや緑茶などカフェインが含まれる飲物には利尿作用が知られているため、水分補給目的ではあまりおすすめできません。
さらに食事から摂る水分も大切で、
1日あたりおよそ1000mlの水分を食事から取り入れていると言われています。
1食でも抜いてしまうと、栄養はもちろん水分も不足しやすくなりますので、3食しっかり食べることが重要です。
できれば食事には毎回汁物を取り入れると良いですね。
☆栄養補給☆
こむらがえりは脱水だけでなく、何らかの原因により筋肉の収縮に必要なカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラルの不足やバランスを崩すと起こりやすいと言われています。
カルシウムはご存知の通り牛乳や乳製品、小魚などに多く、マグネシウムは肉、魚、牛乳、豆、玄米、そばなどに多く含まれています。
ナトリウムは不足しにくいミネラルですが、炎天下での仕事やスポーツ等で大量に発汗した際はスポーツドリンクや経口補水液で他のミネラルも併せて補いましょう。他にも、色とりどりの夏野菜はカリウムやその他ミネラル、更に水分も補えるのでおススメです☆
☆薬膳的方法☆
薬膳の考え方では、酸味のあるものは体から余分な汗を出にくくし、白い食材には補水の働きがあると言われています。
だらだらと汗をかきやすい人は、普段の料理に酢・レモン(柑橘類)・梅など酸味のある食材を取り入れてみましょう。
また、普段水分をあまり摂る習慣のない人は牛乳・豆腐(豆乳)など白い食材を取り入れていただくのもおススメです。
暑い時期にすっぱいものを食べたくなるというのは理にかなっているのですね。
ハチミツとレモンを合わせて飲むと体に水を補いやすくなります♪
☆ストレッチ☆
ふくらはぎの筋肉を伸ばすマッサージをすると楽になることも多いです。
激しい運動をした日や、こむらがえりが起きそうな日は、寝る前に足首を向こう側へ倒したり、手前に曲げたり数回繰り返します。寝ながらできるのでおすすめですよ。
こむらがえりが起きたときは、ゆっくりひざを伸ばし、足の親指を持ってふくらはぎを伸ばすように膝のほうへひっぱりましょう。落ち着いたら温かいタオルで温めながら軽くマッサージをすると良いです。

ただし症状が頻繁に起こる、症状が激しい、持病がある場合には医師の指示に従ってください。
また、日頃むくみやすい方は体内の水分バランスが乱れやすく、むくみによって血管が圧迫されて血流が悪くなり、こむらがえりがおこりやすくなります。着圧ソックスやマッサージ(特にふくらはぎ)をしてむくみ対策をしましょう。