尿酸値が高い状態が続くと、体内に溜まった尿酸が結晶となり関節に沈着して痛みが生じます。
これがいわゆる痛風といわれるものです。尿酸はプリン体といわれる物質から作られますが、
プリン体が必要以上に作られたり、うまく排泄ができなくなると尿酸として溜まってしまいます。
では、尿酸が溜まる原因とは??
自分に当てはまる事がないかチェックしてみましょう。
□お酒大好き!毎日飲酒する
お酒にはプリン体がもともと含まれていますが、アルコールを分解する過程でも尿酸が発生します。
さらに、利尿作用により尿酸が尿に溶け出す前に水分だけ出てしまうため、体に蓄積しやすくなります。
⇒肝臓ケアについてもっと知りたい方はこちら!
□激しい運動をしている
筋肉を使う運動や長時間スポーツをしていると、エネルギーを大量に消費します。
エネルギーとなる物質を分解する過程で尿酸が発生します。
尿酸は汗からは排出されません。
さらに汗を大量にかくと尿からの水分排出が減ってしまい、結果尿酸が溜まってしまいます。
<尿酸が溜まりやすい運動の例>
など
□太っている
痛風患者の60%の人は肥満があるといわれています。
プリン体は色んな食品に含まれており、たくさん食べることで体内に余分なプリン体が吸収されてしまいます。
さらに内臓脂肪が増える事により体内での尿酸の生成が促進され、
排泄するはずの尿酸の再吸収を促すといわれています。
□いつも肉や魚を食べる
肉や魚にはプリン体が多く含まれます。
特に豚肉、牛肉、さば、ぶりやかつおなどをよく食べ、量もたくさん摂る人はプリン体の過剰摂取が疑われます。
摂り過ぎはNGですね!
□いつもストレスを感じている・・・
ストレスが溜まると、プリン体から尿酸の生成を促す酵素の働きを促進するといわれています。
そのため、仕事などでストレスが溜まりやすい30代~50代の男性に痛風が多いのでは・・・?
□家族に痛風の方がいる
家族で痛風の方がいると、遺伝的にかかりやすいといわれています。
健康診断などで高尿酸値を指摘されたら注意が必要です。
尿酸値が7.0mg/dlを超えてきたら痛風予備軍!!
このような場合はすぐに受診しましょう!
いかかでしたか?チェックが多いほど痛風に要注意です!
上記のように尿酸が溜まる原因はいろいろありましたが、
実は、食事から摂取するよりも体内で作られる量が圧倒的に多いのです!!
プリン体をたくさん含む食品の摂取を控える事も大切ですが、
余分な尿酸を排泄させるほうが高尿酸血症や痛風予防には効率的かもしれませんね。

痛風は、尿酸値が4.6~6.6mg/dlの間が一番発症率が低いといわれています。
すでに糖尿病や脂質異常症、高血圧の人は、特に虚血性心疾患等のリスクが上昇するため、
それらを予防するためにも6.0mg/dl以下を心掛けましょう。
急に尿酸値が上がったとしても、すぐに症状が現れるものではありません。
数値が高い状態が何年も続く事で関節が痛むなどの痛風発作が現れたり、
尿路結石や腎障害の原因にもなります。
『ちょっと高いぐらいだからいいか・・・』ではなく、高いとわかった時点で対策を打ちましょう!!
※高尿酸血症。痛風の治療ガイドライン参照
★痛風は男性がなる病気・・・というイメージですが、女性も注意!!
女性ホルモンには尿酸の排出を促す働きがあるため、女性の痛風患者は少ないとされています。
なので女性ホルモンの分泌が減る更年期以降の女性は注意が必要です。