◎食事を工夫して「かむ回数」を増やす
できるだけゆっくりと回数を重ねて噛むことで、唾液の分泌が盛んになります。
目安は、1口20~30回を目安に噛むことを意識しましょう。
また、胃や腸の負担も軽減されますし、満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。
よく噛むための工夫として
・食材を大きめに切る
・加熱時間の工夫
・噛み応えのある食材を選ぶ
「噛むこと」の大切さはコチラ⇒⇒ロッテ 噛むこと研究室
◎ガムを噛む
ガムを噛むことも食事と同様、唾液を出すために有効な方法です。虫歯になりにくい商品(キシリトールガム)を選ぶようにしましょう。
◎唾液腺マッサージ
唾液腺をマッサージすることで、唾液の流れが良くなります。朝起きた時や食事の前、人と話す前などに行ってみましょう。
①耳下腺への刺激:耳の横を手指で後ろから前に向かってゆっくり回します

②舌下腺への刺激:両手の親指をそろえ、顎の真下からグッと押します

③顎下腺への刺激:下顎の骨の内側の軟らかい部分に親指を当て、骨に沿って5カ所くらいを順番に1~2秒押します

◎こまめに水分をとる
からだの中の水分が減少すると、それに伴い唾液も減ってしまいますのでこまめに水分補給をしましょう。
コップ1杯を1日8回程度が目安です。

◎口腔内を清潔に保つ
お口トラブルの原因にもなりますので、歯みがきやうがいをしっかり行いましょう。
歯みがきをすることで唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促進されます。
◎笑顔を心がける
マスクをしていても笑顔を忘れずにいましょう。
表情筋を動かすと唾液も出やすく、口の中を清潔に保ってくれます。
毎日、「ミッキー・ウィスキー・ホッピー・ハッピー・ダイスキー」と言うのはいかがでしょうか?
ポイントは、大きく口を動かして言うことと、「ダイスキー」は気持ちを込めて言うことです!
これは、接客業の研修等で使われることが多く「いー」の発音で終わる言葉を言うことで表情筋が動き笑顔のトレーニングになるんですよ!!
◎唾液の分泌を促進させる食べ物
レモンや梅干しなどのすっぱいものも代表的ですが、昆布などに含まれるうま味成分や、納豆に含まれるポリグルタミン酸などが唾液の分泌を促進するといわれています。うま味は、酸味に比べ持続的に長時間、唾液分泌を促すことがわかっています。
*花粉症の方は特に、唾液を増やしてお口を乾かさない工夫をできることからやってみてくださいね。
日頃から口の渇きが気になるという方は、口腔乾燥用のマウスジェルやリンスなどを使うこともおすすめです。
お口の中の環境は歯周病だけでなく、全身の健康に影響します!!
食べ物やつばを飲み込むと、胃や腸に唾液が一緒に流れていき、口の中に生息する細菌も一緒に胃や腸へ入り込みます。
歯周病菌には様々な種類がありますが、腸に流れ込むと腸内細菌のバランスが崩れ、腸のバリア機能が低下することもわかってきています。特に動脈硬化や糖尿病は歯周病菌の関与が深いとも言われています。
毎日の基本のケアが大切です。違和感や何か気になることがあれば、早めに専門機関を受診しましょう。
~花粉の時期は歯が痛くなる人が増える?!~
花粉の時期は虫歯がなくても「上の奥歯が痛い」と感じる人が増えるそうです。
鼻の両脇に上顎洞という空洞があって、鼻炎がひどくなるとそこの粘膜が炎症を起こします。
その場所がちょうど上の奥歯の根っこ辺りなので、その痛みを勘違いして「歯が痛い」となることがあります。これを副鼻腔炎と言います。
鼻炎があって奥歯が痛いと感じるようなら、まずは耳鼻科の受診がおすすめですよ。