コロナ禍でマスクをつける習慣が浸透しています。常にマスクを着けていることにより、蒸れや乾燥、摩擦が原因で出来るにきびを「マスク」+「アクネ菌」=「マスクネ」という言葉で表現されるようになっています。
毛穴に皮脂が詰まり細菌が増殖し、炎症が起こることで発生します。
<通常のニキビができるメカニズム>

通常、季節により肌の状態は左右していますが「マスクネ」は、マスクをしていることにより、蒸れや乾燥、摩擦が増え角質が厚くなり毛穴を塞ぐことでニキビが出来やすくなります。
初期段階では皮膚がザラザラする感じがあり、「マスクネ」が進行すると小さなニキビが炎症を起こしてしまいます。
マスクをすると、短時間で皮膚温は32℃⇒37℃に急激に上昇します。皮膚温が4℃上昇すると皮脂量は2倍にもなることがわかっています。
熱や湿気がこもったマスクの中は皮膚のバリア機能が低下しているうえ、アクネ菌が増える環境といえます。
このことから、ニキビや肌荒れで悩んでいる人が増えているんですね。
マスクによりニキビを悪化させてしまう原因
1.「マスクネ」はマスクにより、皮脂が増え、バリア機能が低下してしまうため起こりやすい。
通常は季節によって変化している温度や湿度ですが、着脱によりマスクの中は四季の変化が急速に起こっている状態です。
皮膚のバリア機能が低下し、刺激に弱くなっている状態でマスクの刺激があるので、繰り返しニキビが出来やすくなります。

2.繰り返し使えるマスク
肌に刺激が少ない布やウレタン素材のマスク。繰り返し使用でき、清潔に保てます。ですが、正しい洗い方をしていないと石鹸カスが残って逆効果に・・・
正しく洗う⇒布製マスクの洗い方動画 ※経済産業省
3.マスクに付いたもの(皮脂、化粧品、食べ物や唾液)が刺激となる
長時間つけているので、マスクには皮脂や唾液が・・・それが刺激となり炎症の原因になることもあります。
こまめに皮脂や汗を拭いたり、食事をした後は口元をしっかり拭きましょう。
4.サイズが合わないマスク
小さすぎるマスクは、肌を圧迫して摩擦の原因になります。
肌への刺激はバリア機能を低下させ、ニキビや肌荒れの原因に。
自分の顔に合うサイズのマスクを使用することが大切です。
<<自分に合ったマスクの選び方>> 参考:一般社団法人 日本衛生材料工業連合会HP
①親指と人差し指でL字型を作ります。
②L字型にした状態で耳の付け根の一番高いところに親指の先端を当てて、鼻の付け根から1cm下のところに人差し指の先端を当てます。
③親指から人差し指までの長さを測れば、それがサイズの目安になります。
●図った長さによって以下がおすすめ! ※商品により大きさが異なる場合があります
9~11cm:子供用サイズ
10.5~12.5cm:小さめサイズ
12~14.5cm:ふつうサイズ
14cm以上:大きめサイズ
ニキビを悪化させてしまう原因
1.皮脂分泌量の増加
①性ホルモンのアンバランス
思春期は男性ホルモンの分泌が活発になり、皮脂が過剰に分泌されます。
女性は、生理2週間前から直前までは黄体ホルモンが増える為、皮脂分泌が促進されます。
②ストレス
ニキビを気にすることでストレスが溜まり①を増やす原因になってしまいます。
③食事
脂っぽいものや甘い物の摂り過ぎ、食物繊維が少ない食事など。
すでにニキビができている場合、アルコールや過度の香辛料は炎症をさらに悪化させます。
2.皮脂が排泄されない
①寝不足
新陳代謝が低下し、肌のターンオーバーが低下することで古い角質が溜まることで皮脂が排泄されなくなってしまいます。
②アクネ菌
元々肌にいる常在菌ですが、遊離脂肪酸を作ることで古い角質が溜まり、皮脂が排泄されなくなります。また、溜まった角質で塞がれた毛穴の中でアクネ菌が増殖し炎症が起こる原因ともなります。
③化粧品
毛穴や汗腺をふさぐことにより、皮脂が排泄出来なくなってしまいます。
生活習慣やホルモンバランス、ストレスなど、様々な原因が絡み合ってニキビが出来てしまうんですね。