病気が原因の耳鳴りの場合は、治療を行い、原因となる病気を治していきましょう。
病気が原因でない耳鳴りの場合は、少しでも改善するために心がけるとよい生活習慣を紹介します。
日常生活を見直すことで、耳鳴りをやわらげたり、予防できたりする場合があります。
【ストレス発散】
ストレスが原因となって耳鳴りが起こるケースがありますので、趣味やスポーツなど楽しむ機会を多くもつことが大切です。
また、一日の中で少しでも心身をリラックスさせる時間をつくって、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
耳鳴りを気にするとストレスがたまります。
ストレス→感覚過敏→苦痛増大→ますますストレスがたまる、の悪循環に陥ってしまいます。それを断ち切ることが大切です。
*耳鳴りの大きさを確認しない
「今日の耳鳴りはどうかな?」などと気にして耳鳴りを聞こうとしてしまうと、耳鳴りに対して過敏になってしまいます。
*豊富な音のある環境をつくる
シーンとした静かな環境にいると、耳鳴りの音がきになりやすくなります。家にいるときは、川のせせらぎなどの心地よく感じる音を生活の邪魔にならない程度に小さい音量で流しておくと気をとられにくくなります。
【生活習慣を整える】
不規則な生活は自律神経の乱れを引き起こして、耳鳴りを起こす場合があります。
◆バランスのとれた食事をしましょう
できる限り、毎日同じ時間帯に3食食べるよう心がけましょう。
また、偏らずにいろいろな食材をとることも大切です。色のバランスは栄養のバランスを表しますので、1食に5色(白・黒・赤・黄・緑)をそろえるよう心がけましょう。1食で全部が難しければ、1日単位ではじめてみましょう!

◆適度な運動をしましょう
自律神経を整えるには適度な運動も大切です。
筋肉をゆっくり伸ばすストレッチやヨガ、ラジオ体操などはおうちの中でもできるのでおすすめです!
おうちの中の運動はコチラ⇒⇒室内で運動するコツ
◆十分な睡眠を心がけましょう
身体を休めてあげることが大切です。
良質な睡眠のために今すぐできることはコチラ⇒⇒不眠症かも?!ぐっすり眠るために
【おすすめ食材】
◇魚介類
ビタミンB12が多く含まれる、アジ、さば、あさり、しじみなどの魚介類がおすすめです。
ビタミンB12は末梢神経に働きかける効果があるので、積極的に摂って欲しい栄養素です。
アジやさばなどの青魚には血液サラサラ効果がある「EPA」が含まれているのでおすすめです!

◇野菜・果物
ビタミンCやカリウムが多く含まれる野菜や果物もおすすめです。
ビタミンCはストレスへの抵抗力を強めてくれます。ストレスを受けると大量消費されてしまうので意識的な摂取が必要です。
カリウムにはナトリウムの排泄を促して血圧を下げる作用があります。血圧が高い場合も耳鳴りが起こることがありますので、血圧も気になるとい方はぜひ取り入れてください。
血圧との関係は「耳鳴り パート2(2021.11月掲載予定)」でお話しします!

◇スッキリした香りのある食材
ストレスがたまっている状態は、漢方の考え方では「気の流れが滞っている状態(※)」といいます。・
スッキリとした香りのある食材は気を巡らせる働きがありますので、ストレスや疲れを感じた時に取り入れるのがおすすめです。

お仕事中などは、ミントやレモンの香りのマスクスプレーを使用するのもおすすめですよ!
※漢方では、私たちの体は「気・血・津液(しんえき)」の3つの要素が体内をうまく巡ることによって、健康が保たれるとされています。これらが不足したり、滞ったりすると不調が起こると考えられています。
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット