ヒトは誰でも「痔」になる?!
二足歩行をする人間は、肛門が心臓より低い位置にあるので下半身や肛門部分はうっ血しやすく痔になりやすいのです。
日本人の大人、3人に1人が「痔主」と言われるくらい痔の症状に悩んでいる人も多く、軽い症状も入れると子供から大人まで男女に関わらずなりやすい疾患です。
しかし、症状に差が大きく「気づいてないだけ」という方も多くいます。
気づかずに放っておくとひどくなってしまい、手術しなければならないほどに。そうなると痛みや出血、ツライ症状に悩まされるようになってしまいます。
症状としては大きく3つ
この3つの症状で男女差があるかを見てみると以下のグラフの結果が出ています。
ここからは、男女ともに多い「いぼ痔」について見ていきます。
上記にあるように、「いぼ痔」の原因は便秘のことが多く、無理矢理出そうといきむことで肛門に負担をかけたり、固い便が出る時に肛門に傷をつけてしまいます。
例えば、
・トイレにスマホや新聞を持ち込んで時間をかけていませんか?
・出きっていないような気がする・・・とスッキリさせようと、いきんでいませんか?
・ウォシュレットを使い過ぎていませんか?
こういった事を続けていると、肛門にかかる負担は大きく将来「痔」になる危険性が高まります。
トイレに長居は無用!スルリと排便することが痔の予防、症状の悪化を防ぐのです。
そこで、痔を悪化させないために!!
日頃の生活習慣をチェックしてみましょう。気づかずおしりに負担をかけているのかもしれません。私は大丈夫と思っている方もチェックに当てはまることが多ければ要注意です!
上記の項目に当てはまるほど、痔になりやすい、悪化しやすい方といえます。
当てはまる数字が多いところの下記原因と対策を参考にしてみましょう!
①に当てはまることが多い人・・・対策①を実践してみましょう!
②に当てはまることが多い人・・・対策②を実践してみましょう!
痔をケアするために・・・
①排便による刺激
例)便秘しやすい、下痢しやすい
出来る限り腸に負担がかからないように、特に食生活に気をつけましょう!
<対策>
・便秘しやすい方は食物繊維の多い食品(野菜や海藻、きのこ類など)を多く摂り、水分をこまめに補給し、便が固くならないようにしましょう。
・排便リズムを整えましょう。我慢してしまうと、便が固くなってしまい更に出にくくなってしまいます。
・下痢しやすい方は消化の良い食事を心がけましょう。脂っこいものや刺激のあるものは避けた方が良いですね。
②血行不良
例)冷え、運動不足、ストレス、排便時のいきみ、スポーツ
とにかく冷えないように、血行を良くする方法をとりましょう!
<対策>
・38~40度のお風呂にゆっくり浸かる。血行促進効果とリラックス効果が得られます。また、患部を清潔にしておくことも大切なポイントなので、シャワーで済ませず、入浴しましょう。
・ウォーキングなど軽い運動をすることは心肺機能が高まり血液の流れが良くなるのでおすすめです。ただし、ゴルフやテニスなどのスポーツはお腹やおしりに力が入り悪化させてしまうので症状がある時はやめておきましょう。
・タバコは末梢血管を収縮し、血行不良を引き起こすので、出来れば禁煙が望ましいです。
・お酒は少量であれば良いのですが、大量の飲酒は肝臓に負担がかかりうっ血の原因になるので適量を心がけましょう。
・辛い物や脂っこい物も体に余分な湿や熱を生み、流れを悪くすることでうっ血の原因となります。
・前かがみの姿勢を続けると、お腹に圧力がかかってしまうので、悪化してしまいます。トイレでいきむ時は3分まで。それ以上がんばっても出ないとき、スッキリしていない時でも一度区切りをつけましょう。
<適切な排便姿勢>
その他、血行を良くするために・・・詳しくは
→冷え性対策編をご覧下さい。